先日、ある書道教室の先生とお話ししていた時に、
「生徒の人数が少なくなった分、
一人ひとりに手をかけすぎているかもしれない」
というお話になりました。
個人で働いていると、
家でも仕事ができて、
時間の使い方も自由な分
やろうと思えば
いくらでもできてしまうんですよね。
そんな話の流れで、
「先生は、お稽古前の準備にどのくらい時間をかけていますか?」
と聞かれて
15分くらいですと答えると、
「短い!」と驚かれました。
でも実は、私も以前は毎回のお稽古の前に
30分以上準備の時間をかけていました。
その頃の私は、
「全て整った状態にして、生徒さんを迎えなければ!」と思っていました。
そこで、掃除などとは別に、
・課題のお手本と、名前のお手本を生徒ごとにセットして並べておく
・鉛筆を全部削っておく
・人数分の墨池に墨汁を注いでおく
こんな準備をしていました。
また、この準備を
開始時間の10分前には終わらせたいと思っていたので、
最低30分前には準備を始めていました。
そんな中、準備が終わる前に
予定より早く生徒さんが来てしまうと
とても焦りましたし、
せっかく準備したのに
生徒さんがすぐに取りかかってくれないと、
少しモヤっとした気持ちになることもありました。
それで、
「自分のしている方向性が何か違うのかも」
「本当はやらなくていいことがあるかもしれない」
と思い、
生徒ごとのお手本を事前に並べておくのも、
鉛筆を削っておくのも、
墨汁を注いでおくのもやめてみました。
全て、お稽古中に必要なタイミングで準備するようにしました。
当初は「本当にこれでいいのかな」とソワソワする気持ちもありましたが、
実際には困ることはほとんどありませんでした。
これで良いんだと安心できるようになった今では、
お稽古開始15分前に1階の教室へ降りて準備しています。
もし生徒さんが少し早く来た時には、
「座ってちょっと待っててね〜」と声をかけて準備を続けます。
振り返ると当時の私は、
「全部整えておかなければ」というプレッシャーを
強く感じていたのだと思います。
でもそれが結果的に、やることをどんどん増やし
自分を苦しくしてしまっていたのかもしれません。
もちろん、きちんと準備して生徒さんを迎えることは大切です。
ただ、「ここまでで大丈夫」という自分なりの線を見つけていき
安心して笑って生徒たちと向き合えることも、
教室を長く続けていく上で大切なのだと感じています。
これからも、教室運営に役立つ記事や、実際に行っている工夫を少しずつ追加していきます。
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