小規模企業共済ってご存知ですか?
「個人事業主のための退職金のような制度で、掛金が全額所得控除になり、所得税や住民税の節税になる」
知ってはいたのですが、ずっと加入していませんでした。
なぜかというと、節税対策が必要なほどの収入がなかったから。
開業当時から「教室を長く続けたい」という気持ちはありましたが、
「もし収入が増えて、必要になったら考えればいいかな」
そう思って、入らないままでいました。
そして8年経って、今回加入してみて思ったのは、
「もっと早く入っておけばよかった。」
でした。
小規模企業共済の掛金は、月額1,000円から最高7万円まで、500円単位で設定することができます。
そして、加入したあとに掛金を増やしたり減らしたりすることもできます。
つまり、教室を始めたばかりで収入が少なかった頃の私でも、「とりあえず月1,000円」 という始め方ができたんですよね。
もし私が開業してすぐに小規模企業共済に加入していたら、今ごろはすでに8年間掛金を納めていたことになります。
小規模企業共済は、任意解約する場合、掛金納付月数が240か月、つまり20年以上になると解約金が納付した掛金の合計額を下回らなくなる仕組みがあります。
つまり、早く加入して、加入期間を長くしておくことにはメリットがあるんですよね。
それも分かってはいたのですが……
「先のことを考えて加入しておいても、節税が必要なほど収入が増えなかったら恥ずかしい」
そんな変なプライドが邪魔をしたのかもしれません。
でも当時は、
教室を続けられるかどうか自信がない。
税金のこともよく分からない。
そんな状態でしたので、「20年後のために」と行動に移さなかった自分の気持ちもよく分かります。
でももし今、教室を始めたばかりの先生から
「小規模企業共済って入っておいた方がいいですか?」 と聞かれたら、
「とりあえず入っておくといいと思います」 と答えます。
もちろん、家計に無理をしてまで加入する必要はありません。
でも、 「今はまだ収入が少ないから関係ない」 と決めてしまわず、
「必要になる未来が来るかもしれない」 と準備しておくことは、
自分や、自分の教室の可能性を信じることにもつながっている気がします。
私も今回小規模企業共済に加入したことで、
「もう少し早く、教室を続けていく自分を信じてあげてもよかったな。」 と思いました。
これから教室を続けていく先生にも、今の私と同じように思う日が来るかもしれません。
その日のために小さくても今できることをしていくことそのものが、教室を続けていく力になっていくかもしれません。
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香墨(かすみ)書道教室 川鍋薫
2018年より東京都大田区の自宅で書道教室を運営。これまでに200人以上の生徒さんとご縁をいただいてきました。
現在は満席の状態が続いているため、新規受入を休止しています。
「無理せず自分らしい教室づくり」を大切に、教室運営の経験をもとに記事を書いています。